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日本のインターナショナルスクール選び:移住家庭のためのガイド

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日本のインターナショナルスクール選び:移住家庭のためのガイド

「日本で一番良いインターナショナルスクールはどこですか」という問いに、一つの答えはありません。正直に言えば、日本には優れた学校がいくつもあり、その多くは東京と横浜に集中しています。そのうえで、ご家庭にとっての最適解を決めるのは、お子さんの年齢、卒業まで見据えたカリキュラム実際に住む場所、そして予算の4点です。本ガイドでは、移住前に候補を絞り込めるよう、地域ごとの実像を整理します。

学費・開設学年・プログラムは毎年変わります。ここでの数字は目安として、必ず各校に直接ご確認ください。

まとめ(TL;DR)

  • 東京・横浜は選択肢が厚い — ASIJ、サンモール、YIS、西町、セント・メリーズ、清泉、BSTなど。
  • 関西・名古屋・地方は学校数こそ少ないものの、費用が抑えられ少人数であることが多い。
  • 学費は年間200万〜300万円、東京の著名校は300万〜400万円以上。これに一時金が加わります。
  • ランキングよりも、認証評価(WASC・CIS)JCIS加盟のほうが信頼できる指標です。
  • 多くの学校は一条校ではありません — 日本国籍のご家庭には実務上の論点になります。
  • 寮のある学校もあります — UWC ISAK Japan(軽井沢)、カナディアン・アカデミイ(神戸)、ホッカイドウ・インターナショナルスクール(札幌)。

「良い学校」を判断する視点

ランキング記事はいったん脇に置き、次の点を見てください。

  • 認証評価 — WASCやCISなどの国際認証、および**日本インターナショナルスクール協議会(JCIS)**への加盟。第三者の評価を受けているかどうかの指標です。
  • カリキュラムの一貫性 — 卒業まで通えるのか、数年後にまた転校が必要になるのか。
  • 出口 — IBディプロマ、AP付きのアメリカ式高校卒業資格、イギリス式のIGCSE・Aレベル。進学先の国と揃えて選びます。
  • 日本語の扱い — 学校ごとに差が大きい部分です。西町は日本語教育の充実で知られる一方、第二言語として軽く扱う学校もあります。
  • 規模とクラス編成 — 1学年1クラスの学校は距離が近い反面、選択科目や部活動の幅は限られます。

東京・横浜

選択肢が最も厚く、同時に学費も最も高い地域です。

  • アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)1902年創立。ナーサリーからGrade 12まで、AP科目を含むアメリカ式。調布の広いキャンパスに加え、六本木に幼児部があります。アメリカ系のご家庭の定番であり、国内でも最も学費の高い部類です。
  • サンモール・インターナショナルスクール(横浜・山手) — 1872年創立で、日本最古、世界的にも最古級のインターナショナルスクール。共学のK-12で、IBに加えて幼児期のモンテッソーリ・プログラムがあります。
  • 横浜インターナショナルスクール(YIS) — 関東大震災の翌1924年、横浜の外国人居住者によって設立。近代において校名に「international」を用いた2番目の学校とされます。IBの一貫プログラム。
  • 西町インターナショナルスクール(港区) — 1949年創立、K-9。アメリカ式のカリキュラムで、日本語教育の質に定評があります。卒業後にASIJやIB校へ進む生徒が多くいます。
  • セント・メリーズ・インターナショナルスクール(世田谷区) — 1954年創立のカトリック系男子校。IBとAPの両方の道があります。
  • 清泉インターナショナルスクール(世田谷区) — カトリック系女子校。幼稚園からGrade 12までIBの一貫プログラム。
  • ブリティッシュ・スクール・イン・トーキョー(BST)イギリス式の中心的な選択肢で、IGCSEとAレベル。学費はASIJより現実的な水準です。
  • K.インターナショナルスクール東京アオバジャパン・インターナショナルスクール — いずれもIBワールドスクール。アオバは教職員の国籍の多様さでも知られます。

都心へ通勤する場合は、契約前に通学の動線を必ず確認してください。調布・世田谷・横浜では毎日の負担がまったく異なります。

関西 — 神戸・大阪・京都

  • カナディアン・アカデミイ(神戸・六甲アイランド) — 1913年にカナディアン・メソジスト・アカデミーとして開校。現在はPreKからGrade 12までIBの全プログラムを擁し、もあります。関西では総合力の高い選択肢です。
  • 関西学院大阪インターナショナルスクール — IBのPYP・MYP・ディプロマ。同一キャンパスに日本の学校が併設されている点が特徴です。
  • マリスト国際学校(神戸) — 小規模で歴史があり、アメリカ式のカリキュラム。

中部・長野 — 名古屋と軽井沢

  • 名古屋国際学園1964年創立、プリスクールからGrade 12まで、IB。2026年の学費の目安は幼児部で約2,038,000円、最終学年で約3,026,000円と、K-12のIB校としては全国平均的な水準です。
  • UWC ISAK Japan(長野県軽井沢町) — 英語で学ぶIBのボーディング高校(おおよそ15〜18歳)。選抜性が高く、国際色が非常に強い学校です。特筆すべきは多くの生徒が必要に応じた奨学支援を受けている点で、表面上の学費だけで諦める必要はありません。
  • イートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢 — 未就学・低学年向けの英語の通学校。IPCを用い、野外プログラムが充実しています。詳しくはイートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢 完全ガイドをご覧ください。

軽井沢は、大都市圏以外で国際的な教育環境そのものが移住の動機になる、国内では稀な地域です。国際的な家庭のための軽井沢の学校ガイドもあわせてどうぞ。

地方都市

数は少ないものの、確かな選択肢があります。東京より小規模で費用も抑えられ、地域との距離が近いのが特徴です。

  • 広島インターナショナルスクール — 中国地方で唯一、幼稚園からGrade 12までを対象とする認証を受けたIB校(3〜18歳)。
  • 福岡インターナショナルスクール — WASC認証の非営利校。PreKからGrade 12まで、IB。九州最大の都市にあります。
  • ホッカイドウ・インターナショナルスクール(札幌) — 生徒数約200名、PreKからGrade 12まで。通学と寮の両方があり、国際初等・中等カリキュラムと高校でのAP科目を組み合わせています。
  • オキナワ・クリスチャン・スクール・インターナショナル — アメリカ式カリキュラム、プリスクールからGrade 12まで。

地方校では、パンフレットだけでなく在籍者数の推移も確認してください。生徒数が減っている学校では、数年後に同じ科目数を維持できないことがあります。

費用の実際

年間授業料の目安
東京の著名校(ASIJなど) 300万〜450万円
東京・横浜の一般的な国際校 240万〜300万円
地方のIB・国際校 180万〜260万円
幼児部・プリスクール 120万〜200万円

さらに見落としがちな費用があります。入学金・登録料(20万〜100万円程度が多い)、大規模校の施設費、スクールバス、給食、制服、行事、試験料など。現実には、初年度は授業料に50万〜150万円上乗せ、以降も毎年30万〜80万円が加算されると見ておくのが安全です。

勤務先が負担する場合は、教育手当の範囲を書面で確認してください。兄弟姉妹の扱いと一時金の可否が、想定と食い違いやすい部分です。

一条校の問題 — 日本国籍の方は必読

日本のインターナショナルスクールの多くは、学校教育法第1条の一条校ではなく、各種学校として認可されています。影響は次のとおりです。

  • 外国籍のお子さんには日本の就学義務が適用されないため、インターナショナルスクールは純粋な選択肢です。
  • 日本国籍のお子さんの場合、一条校でない学校への通学は、制度上は保護者の就学義務を果たしたことになりません。長く問題化されてこなかった実情はありますが、後から知るより先に理解しておくべき点です。
  • 日本の学校への編入や、一部の公的な就学支援制度の対象可否にも関わります。

重国籍のご家庭は特に、日本の学校への転入実績を各校に直接確認することをおすすめします。

出願の進め方と時期

  1. 3〜5校に絞る — 評判ではなく、年齢・カリキュラム・通学時間・予算で絞ります。
  2. 東京の人気校は12〜18か月前に問い合わせを。地方なら6〜12か月前で足りることが多いです。
  3. 必ず見学する。どの学校も写真は美しく撮れます。可能なら授業を見せてもらいましょう。
  4. 書類を揃える — 成績表、在学証明、各種検査の報告書、パスポート、在留情報など。
  5. アセスメントと家族面接を想定しておく。低年齢ほど一般的です。
  6. 待機リストは受け入れる。東京の人気校は、有望な志願者を不合格にせず待機とし、年度中に席が空くことがあります。

大都市以外という選択

全員が東京を望むわけではありません。静かな環境と国際的な教育環境を両立させたいなら、国内で最も条件が揃うのが軽井沢です。IBのボーディング高校、低年齢向けの英語の通学校、評価の高い日本語の特色ある学校があり、東京まで新幹線で約70分です。まずは軽井沢への移住をご覧ください。

ERISAのサポート

ERISA(有限会社えり紗)は、学校選びとその周辺の手続きを通じて国際的なご家庭を支えています。学校見学・面接での通訳、成績表や出願書類の翻訳、インターナショナルスクールと地域の日本の学校の正直な比較、地域の学校を選ばれる場合の町役場での就学手続きまで対応します。お子さん連れの移住をご検討中の方は、お問い合わせください。軽井沢ガイドもあわせてご覧いただけます。

よくある質問

日本の代表的なインターナショナルスクールは?
歴史のある学校としては、アメリカンスクール・イン・ジャパン(東京・1902年創立)、サンモール・インターナショナルスクール(横浜・1872年創立、アジア最古)、横浜インターナショナルスクール(1924年)、西町インターナショナルスクール(東京・1949年)、セント・メリーズとセインシア(清泉)、ブリティッシュ・スクール・イン・トーキョー、カナディアン・アカデミイ(神戸・1913年)、名古屋国際学園(1964年)、軽井沢のUWC ISAK Japanなどがあります。最適な学校は、お子さんの年齢・希望するカリキュラム・居住地によって変わります。
日本のインターナショナルスクールの学費は?
一般的なインターナショナルスクールで年間およそ200万〜300万円、東京の著名校では300万〜400万円以上が目安です。加えて入学金・登録料・施設費・スクールバス・給食・行事費などで、初年度は50万〜150万円ほど上乗せされるのが普通です。地方の学校は概して安くなります。
日本にIB(国際バカロレア)の学校はありますか?
はい。日本には少なくとも1つのIBプログラムを提供する学校が55校以上あり、政府も2013年からIBの普及を進めています。東京に最も集中していますが、横浜・神戸・大阪・名古屋・広島・軽井沢にも有力なIB校があります。
日本国籍の子どもがインターナショナルスクールに通えますか?
実際には多くの家庭が通っています。ただし多くのインターナショナルスクールは学校教育法第1条の一条校ではないため、日本国籍のお子さんの場合、通学しても制度上は就学義務を果たしたことになりません。長年黙認されてきた実情はありますが、将来日本の学校に戻る可能性があるなら理解しておくべき点です。外国籍のお子さんには就学義務は適用されません。
寮のあるインターナショナルスクールはありますか?
あります。軽井沢のUWC ISAK Japanは、おおよそ15〜18歳を対象とした英語のIBボーディングスクールで、多くの生徒が必要に応じた奨学支援を受けています。神戸のカナディアン・アカデミイ、札幌のホッカイドウ・インターナショナルスクールにも寮があります。
いつ出願すればよいですか?
早いほど有利です。競争の激しい東京の学校は、入学希望時期の12〜18か月前が目安で、不合格ではなく待機リストで対応されることが多くあります。地方の学校は柔軟で年度途中の受け入れもありますが、1学年1クラスの学校では席がすぐ埋まります。

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