小さなお子さんと軽井沢に移住し、英語で学べる学校を探すなら、まず候補に挙がるのがイートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢です。おおよそ11歳以下の通学生にとっては、町内でほぼ唯一の英語で学べる選択肢でもあります。本ガイドでは、実際の内容・学費・出願方法、そして軽井沢の他校との違いを整理します。全体像は国際的な家庭のための軽井沢の学校ガイドもあわせてご覧ください。
以下は2026年8月時点で学校が公表している情報です。学費・開設学年・プログラムは毎年変わります。判断の前に必ず学校へ直接ご確認ください。
まとめ(TL;DR)
- 2つの部門 — おおよそ2〜6歳のプリスクールと、2025年6月にGrade 1で開校した初等部。
- 英語で学ぶ学校。**国際初等カリキュラム(IPC)**を用い、レッジョ・エミリアの影響を受けた自然の中での学びが特徴。
- 2026-27年度の初等部学費 — 年間およそ2,200,000円+消費税10%、加えて1家族あたり220,000円の登録料。
- 学年は拡大途中 — 2026-27年度はGrade 1〜2、2027-28年度にGrade 3、2029-30年度ごろにGrade 5まで。
- 日本語学校ではありません。軽井沢国際日本語学校とも別の学校です。
イートンハウスとは
イートンハウスはシンガポールに本部を置く教育グループで、1995年の創立。8か国で100校以上のインターナショナルスクール・プリスクールを運営しています。教育の土台にあるのはレッジョ・エミリアのアプローチで、レッジョ・チルドレンとの長年の協働に基づいています。子どもの探究を中心に置き、教師は教え込む人ではなく学びの伴走者として関わります。
日本では、東京の六本木・虎ノ門のプリスクール、東京の初等部(2024年8月開校)、そして軽井沢のプリスクールと初等部を運営しています。日本での運営は株式会社JIAが行っています。
軽井沢校の概要
| プリスクール | 初等部 | |
|---|---|---|
| 対象 | おおよそ2〜6歳(4月1日時点) | Grade 1から順次拡大 |
| 時間 | 8:30〜14:00(月〜金) | 8:30〜15:00(月〜金) |
| 通園・通学 | 週5日のみ | 週5日 |
| 言語 | 英語 | 英語 |
| 学びの方法 | レッジョの影響を受けた異年齢混合・自然の中での学び | IPC、探究ユニット、野外プログラム |
| 住所 | 〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉1690 | 同じキャンパス |
学年暦は4月初旬から翌年3月中旬までの3学期制です。2026-27年度のTerm 1は2026年4月6日〜7月16日です。
プリスクール(2〜6歳)
プリスクールは異年齢混合クラスで、レッジョ・エミリアの影響を強く受けたカリキュラムを採用しています。子どもが主導する探究のなかで、ことば・数・科学の学びが遊びから引き出されていく形です。軽井沢の森や四季は「遠足」ではなく、日々のプログラムそのものに組み込まれています。
見落とされがちな実務的なポイントが2つあります。
- 週5日のプログラムで、週2〜3日の通園という選択肢はありません。
- 保育は14:00までです。ご夫婦とも終日働く場合は、その後の預け先を前提に検討が必要です。
初等部
初等部は2025年6月2日にGrade 1で開校しました。東京に続く、グループとして日本で2校目の初等部です。1学年ずつ拡大していく計画です。
- 2026-27年度 — Grade 1〜2
- 2027-28年度 — Grade 1〜3
- 2029-30年度ごろまで — Grade 5まで
学びは**国際初等カリキュラム(IPC)**に沿って進み、探究のユニットの多くで地域の自然を扱います。キャンプ、沢歩き、森の探索といった野外プログラムや、近隣のプール施設を使ったアクアティック・プログラムもあります。少人数制です。
ここから導かれる注意点は明確です。お子さんの学年と開設スケジュールを必ず突き合わせてください。2026年にGrade 4相当のお子さんと来られても、現時点では入学できません。またGrade 5までのため、そのまま中等教育に進む道は校内にはありません。
学費(2026-27年度)
初等部・週5日(8:30〜15:00)の公表額です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| Term 1 | 758,000円 |
| Term 2 | 924,000円 |
| Term 3 | 518,000円 |
| 年間合計 | 2,200,000円(+消費税10%) |
| 登録料 | 220,000円(1家族・一度のみ・返金不可) |
| 出願料 | 22,000円(返金不可) |
初等部の授業料は課税(10%)、プリスクールの授業料は非課税です。プリスクールの学費は別に公表されており、3学期合計でおおむね185万円前後で推移してきました。毎年変わるため、最新額は直接ご確認ください。
参考までに、東京のインターナショナルスクールは年間240万〜300万円が一般的で、著名校は諸費用を除いても300万円を超えます。イートンハウス軽井沢はそれより低い水準です。全国比較は日本のインターナショナルスクール選びをご覧ください。
出願の流れ
- 学校見学(スクールツアー)の予約・参加 — 出願の前提で、任意ではありません。
- オンラインでの出願と出願料22,000円の納付。
- 児童のアセスメントと家族面接。
- 入学の可否通知、その後、登録料の納付で在籍を確定。
お問い合わせは enquiry.karuizawa@etonhouse.co.jp、または入学窓口 03-6804-3322 へ。4月の入学に加えて年度途中の受け入れもありますが、小規模校のため定員はすぐに埋まります。移住に合わせるなら早めの着手をおすすめします。
何語で学ぶのか
英語です。英語で学び、英語で教えるインターナショナルスクールで、正課外に語学のクラスもあります。日本語で学ぶコースはありません。
実際に意味するところは2点です。
- 英語が初めてのお子さんは、バイリンガルの段階的な支援ではなく、英語の環境に入る形になります。年齢が低いほど順応しやすく、年齢が上がるほど個人差が出ます。
- 将来日本の学校に移る予定なら、日本語は別途(地域の園や家庭教師、地域の日本語教室などで)確保する必要があります。
なお、日本の多くのインターナショナルスクールと同様、イートンハウスは学校教育法第1条に定める一条校ではありません。外国籍のお子さんには影響しませんが、日本国籍のお子さんの場合、インターナショナルスクールへの通学は制度上「就学義務を果たした」ことにはなりません。実際には広く行われていますが、将来日本の学校に戻る可能性があるご家庭は理解しておく価値があります。
軽井沢国際日本語学校との違い
この2つは検索でよく並びますが、まったく別の学校です。
- イートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢 — 軽井沢町長倉にある、幼児・小学生が英語で学ぶ学校。
- 軽井沢国際日本語学校 — 御代田町(西軽井沢)にある日本語学校。主に成人の留学生が日本語を学び、進学コースなどを設けています。4月期の入学があります。
大人が日本語を学びたい場合は後者、小さなお子さんの学校を探している場合は前者です。
軽井沢の他校との比較
- UWC ISAK Japan — 英語で学ぶIBのボーディング高校(おおよそ15〜18歳)。ライフステージがまったく異なります。
- 軽井沢風越学園 — 日本語で学ぶ特色ある学校(おおよそ3〜15歳)。教育方針は魅力的ですが、英語で学ぶ学校ではありません。
- 地域の日本の公立学校 — 授業料がかからず、家から近く、完全な日本語環境。町役場で手続きします。
- イートンハウス — 未就学・低学年の、英語で学ぶ通学校。
残る正直な課題は、小学校高学年から中学の英語での通学校です。イートンハウスの現在の最高学年と、ISAKのGrade 10入学の間に、地域内の選択肢がありません。多くのご家庭は、地域の日本の学校を選ぶ、他地域の学校や寮を検討する、あるいは移住のタイミングを調整する、といった形で対応しています。
向いているご家庭・そうでないご家庭
おおよそ8歳以下のお子さんがいて、英語で学ばせたく、詰め込み型よりも野外での探究的な学びを重視するご家庭には、有力な選択肢です。一方で、午後遅くまでの預かりが必要な場合、お子さんの学年がまだ開設されていない場合、軽井沢で卒業まで英語の教育を確約したい場合には、他の選択肢も合わせて検討することになります。
ERISAのサポート
ERISA(有限会社えり紗)は、まさにこの意思決定の場面で国際的なご家庭を支えています。学校見学・家族面接での通訳、イートンハウスと地域の日本の学校を正直に比較するためのご説明、入学手続きの書類や先生とのやり取りの継続的なサポート、地域の学校を選ばれる場合は住所登録後の軽井沢町役場での就学手続きまで、まとめてお手伝いします。
